マラケシュからムハミドへ、アトラスを越える
専用車でハイ・アトラス山脈を越え、ワルザザート方面へ向かいます。山の南側に入ると景色や集落の姿が変わり、アグズからドラア渓谷へ進むにつれて、ヤシの緑と土造りの建物が目に入ります。
車窓から見るアトラスは、一枚の峠の写真では捉えきれません。カーブのたびに斜面の向きが変わり、小さな集落や耕作地が山の大きさを伝えます。南へ下るにつれて視界が開け、これから歩く場所が都市からどれほど離れているかが具体的になります。
ドラア沿いでは、人々が暮らし働く場所にヤシや建物がまとまっています。その中を通ることで、砂漠と集落の関係が見えてきます。ムハミドは単なる乗り換え地点ではなく、キャラバンが出発し、数日後に戻ってくる拠点になります。
マハミド近郊のキャンプでチームと合流し、日中の荷物とラクダに預ける荷物を分けます。六日間の徒歩に備え、この日はキャンプに泊まります。